共同利用を目的にしたマルチメディア教材開発システムの実用化
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
マルチメディア / 教材開発 / 共同利用 / 映像・音響資料 / 電子化 / 高精細画像 / 絵巻物 / データベース / 素材 / 動画 / 静止画 / MPEG / 映像・音響素材 / オーサリング システム / システム設計
【研究成果の概要】
本研究は、国内高等教育機関の複数の利用者が共同利用を行うことのできる「マルチメディア教材作成支援システム」の開発を目的としている。
国内のマルチメディアシステムの現状を調査し、現有システムとの整合性を検討し、
(1)マルチメディア教材(ソフト)制作で用いる映像・音響素材の提供機能
(2)内容・構成を記述するためのシナリオやスクリプトの記述技法の標準化
(3)効果的・効率的な映像・音響素材のデジタル化、圧縮処理などの前処理システム
(4)複数のマルチメディアプラットフォームに対応するオーサリングシステムの整備
(5)システムインテグレーション
の5項目を重点として、マルチメディア教材作成支援システムを開発した。さらに、本マルチメディア教材作成支援システムを共同利用システムとして実用化し、実際に、マルチメディア教材作成支援システムを用いて、いくつかの専門分野を対象に、古写真、解剖画像、航空写真、景観画像、想画、ビデオ映像など、様々な形態の学術・教育映像資料の電子メディア制作を行った。本システムを用いた様々な学術・教育映像資料の電子メディア制作を通して
(1)マルチメディア教材「サン・サヴァン教会堂の壁画」の制作
(2)放送大学授業番組制作に用いたインサート素材映像の電子化手法の研究
(3)絵巻物の電子化手法の開発
等、高等教育における学術・教育映像資料の電子化手法を開発した。また、本研究では、さらに、高等教育が求める高度な学術・教育利用を満たす内容・品質のマルチメディア素材のためのデータベースを提案した。
【研究代表者】