博物館の未同定標本を用いたきのこ分類学の推進:DNA情報の蓄積と野外調査の統合
【研究分野】文化財科学・博物館学
【研究キーワード】
分類学 / 系統 / 生物地理 / きのこ / 標本庫 / 新種 / 日本新産種 / 標本 / 未知種 / 博物館 / 系統解析
【研究成果の概要】
博物館の標本庫に長期間収蔵されているきのこ類の標本についてDNA情報の保存状態を評価した。その結果,DNA情報が救出不可能な標本については,野外調査により新たな標本を採集し,DNA情報を蓄積した。さらに,博物館に収蔵されている大量の未同定のきのこ類標本を対象に,形態形質とDNAの情報を併用しながら種レベルの分類学的検討をおこない,その実体を明らかにした。その結果,新種や日本新産種と考えられる複数の担子菌きのこ類を見出すことができた。また,既知の日本産きのこ類の数種について,形態観察やDNA情報を用いた系統解析の結果に基づき,隠ぺい種が含まれているなど,分類学的再検討を行う必要性を示した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)