日英比較から探る学習困難な子どものニーズに定位した学校プラットフォーム化の可能性
【研究キーワード】
学習困難 / イギリス / 特別な教育的ニーズ / プラットフォーム / フィールド調査 / 生きづらさ / 英国の教育 / ファミリー・グループ・カンファレンス / 貧困 / 発達障害 / Ofsted Ranking / 多様性 / 学校のプラットフォーム化 / 授業を通した生徒支援 / ファミリーグループカンファレンス / 児童虐待 / 日英比較調査 / 臨床教育学
【研究成果の概要】
2021年度は、Covid-19の影響で、予定していたイギリスの小学校、中等学校でのフィールド調査ができなかった。そのため、フィールド調査は日本国内に限定し、しんどい地域の公立の小学校と、発達的な特性のある生徒を対象とした私立の高校、地方にある進路多様校といった、複数の学校のフィールド調査を中心におこなった。
イギリスの調査に関しては、調査対象のイギリスの公立小学校を対象に、オンラインでの調査を実施した。特に今回は、Covid-19の問題を受け、イギリスの公立小学校におけるこうした非常時の状況とその対策に関する研究を追加的に行うことにした。感染症の影響は、本研究の対象としている、学習困難な子どもたちにとって、影響が大きかった。特にイギリスでは、日本よりもはるかに厳しい感染状況、そして感染対策によって、子どもたちの学習が困難になり、またそうした問題に対して学校が支援の中心となる場面がたくさんあった。そうした実情を、イギリスの小学校の校長へのオンラインでのインタビュー調査、メールでのアンケート等を実施しながらつまびらかにした。
さらに、自閉症児の数学の学習に関するイギリスの小学校の取り組みやその課題について、文献研究を進めてきた。
しかしながら、本研究の開始と同時にCovid-19問題が立ち上がり、いまだに一度も渡英がかなわない状況である。そのため、日本とイギリスの学校について、フィールド調査に基づいた比較研究を深めるには、まだ至っていない。
【研究代表者】