デザイン思考における記号操作の意味的構造と実践的役割に注目するデザイン知の探究
【研究分野】デザイン学
【研究キーワード】
デザイン科学 / 構成的方法論 / 図式 / 数理 / 論理 / 記号操作 / 人工知能 / 知性 / モデル / 最適化 / 計算 / 建築設計 / 意味論 / 使用の定式化 / 列挙問題 / 形態創生 / トポロジー・形状同時最適化 / 教導方法 / 建築 / 設計支援 / 機械学習 / 生成文法 / 証明論 / 意味 / 実践
【研究成果の概要】
「デザインとはいかなる行為か?」という問いに対し,デザイン行為の本質的構造を表現するモデルを構築すべく,デザインの思考過程における記号操作の意味的構造と実践的役割の関係を,設計案の構成を支援する計算システムの生成,計算システムとデザイナーとのインタラクションの分析,デザインの思考過程における記号操作を連係するモデルの構想を繰り返すことによって明らかにし,デザイン知の一翼を担う言語的知性と論理的知性を磨く方法論の基盤を構築した.
上記成果を展開するシンポジウムや国際セミナーを企画・運営するとともに,国内外の研究者・実務者たちとの議論を通し,研究の意義と方向性の確認を行った.
【研究の社会的意義】
デザイン科学の方法論の構築とザインを支援する計算システムの構想と実装の礎となる,デザインに関わる代表的な記号操作の観点である図式,数理,論理を柱とするモデルは,「デザインとはいかなる行為か?」という素朴な問いに対し,学術的な見地からの答えのひとつを提供するための基盤となる.デザイン科学教育のひとつの重要な鍵となる記号表現や記号操作を設計対象やデザイン行為という実体とを記号化と復号化の双方向において関連づける知性を磨くための方法論の理論的基礎となる.
【研究代表者】