インドシナ半島における河川環境の変化が遺跡立地に与える影響
【研究キーワード】
ホイアン / チャーキュウ遺跡 / オケオ遺跡 / 河川堆積物 / インドシナ半島 / 完新世 / デルタ / 河川 / ベトナム / 遺跡 / 河川地形
【研究成果の概要】
令和3年度には新型コロナウイルス感染症の影響もあり、現地調査を行うことはできなかった。その代わり、日本国内でのデータ整理やリモートシングデータを用いた研究活動をすすめた。その具体的内容、意義、重要性は以下の通りである。
(1)研究代表者・船引はアンザン省オケオ遺跡での花粉、珪藻分析結果について、ベトナム考古学院のNguyen Thi Mai Huong博士、ハノイ国家大学のNguyen Thi Thu Cuc博士とオンライン会議での議論を続けている。
オケオ遺跡は 1世紀から 7世紀にかけてメコンデルタ(現在のカンボジア、ベトナム南部)から 東北タイ南部 にかけて栄えた古代国家、扶南国の港市である。当該地での河川環境の調査は、オケオ周辺の堆積環境のみならず、メコンデルタの形成史に関する研究を大きく前進させる資料である。
(2)研究代表者・船引と研究分担者・久保はCORONAの衛星画像を用いた地形解析に関して、過去の研究事例を検証し、ベトナム南部でのデータ購入について議論を行った。
(3)研究代表者・船引と研究分担者・米澤は高精度の地形デジタル標高モデル(DEM)作成のための準備として、その処理の流れを協議した。具体的には、ベトナムの天然資源環境省(MONRE)が測量した標高点が含まれるサンプル地図を用いてそこから標高値のみを抽出し、それらを地形面の推定プログラムを用いて最適な地形面を推定し、DEMとして出力する予定である。そして、DEMはGIS(地理情報システム)を用いて可視化をおこなう。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
久保 純子 | 早稲田大学 | 教育・総合科学学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
米澤 剛 | 大阪市立大学 | 大学院工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)