断層活動の多様性を考慮した活断層地震予測モデルの再構築
【研究キーワード】
地表地震断層 / 活断層 / トレンチ調査 / 平均変位速度 / 多様性 / 北部フォッサマグナ / 糸魚川ー静岡構造線断層帯 / 神城断層 / 2014年長野県神城断層地震 / 飯綱ー黒姫断層 / 新潟県中越地震 / 古地震 / 地震断層 / 神城断層地震 / 固有地震 / 長期予測 / 糸魚川静岡構造線 / 小谷地震 / 変動地形 / 糸魚川ー静岡構造線活断層帯
【研究成果の概要】
本研究では、近年の地震活動によって多様性のある活動が明らかになった活断層の地震予測における高度化をめざし、活動モデルの構築をめざしている。特に2014年に糸魚川ー静岡構造線断層帯の一部が活動した長野県神城断層地震や、2000年新潟県中越地震で活動した六日町盆地西縁断層帯の一部である小平尾断層などをターゲットとして、2020年度には過去の活動履歴や平均変位速度などに関わる既存資料の収集と整理を行った。また2019年度に糸静線北部神城断層で実施したトレンチ掘削調査の成果等のとりまとめも行ってきた。ただしコロナ禍の影響で大規模な現地調査の実施などは、2021年度に見送っている。一方、同じ北部フォッサマグナ地域の飯綱ー黒姫地域において、2つの活断層露頭、変動地形の分布から、新たな活断層を認定し、これを飯綱ー黒姫断層と命名した。これについて、ボーリング調査、ピット調査を実施し、活動性の解明に資する資料の収集を行うことで、新たな成果を得ることができた。2021年度にむけて、従前の目的を果たすべく調査の実施と、新たに明らかになった飯綱ー黒姫断層帯の活動性調査を並行して実施し、活断層の性状と活動特性の解明、そのモデル化をめざしていく予定である。
【研究代表者】