責任ある研究とイノベーションとは~科学者の社会的責任論の日欧比較
【研究分野】科学社会学・科学技術史
【研究キーワード】
科学者の社会的責任 / RRI / ELSI / オープンサイエンス / 科学的助言 / 上流工程からの参加 / 市民参加 / テクノロジー文化 / 公共空間論 / リベラルアーツ
【研究成果の概要】
2019年度よりエジンバラ大学との間でRRIの日欧比較の共同研究をはじめた。2019年にまず日本側がエジンバラを訪問し、RRIについてそれぞれの研究蓄積を共有し、9月のニューオーリンズでの国際科学技術社会論会議(4S)で研究成果を東アジアSTSジャーナルの特集号としてまとめることで合意した。2020年3月にエジンバラチームが日本訪問の予定であったが、新型コロナウィルス蔓延のため来日がかなわず、以来オンライン会議とメール会議で議論を続けている。
共同研究のうち、私はHistoryチームの世話役を務めた。まず2020年4月から7月にHistoryチームは論文原案1を作成した。2020年9月に他のチームとともにオンライン会議をおこない、コメントを得た。それらコメントをもとに2021年1月から3月に修正をおこない、論文原案2を作成した。2021年6月にオンライン会議をおこない、国際科学技術社会論会議(4S)での発表にむけてのアイディアを練った。2021年9月に論文原稿案3を皆で共有し、4Sでの発表本番をむかえた。発表に対するコメントをもとに、現在、論文原稿案4を作成中である。
また、新型コロナウィルス蔓延により、「科学者の社会的責任として科学的助言はどうあるべきか」についての分析の必要性が明らかとなった。そのため、科学技術社会論分野における科学的助言の論文をサーベイし、現実におこっている新型コロナウィルスに関する専門家会議のありかたへの考察をおこなって論文を発表した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)