ポストゲノム研究における政策-科学共同体の相互形成過程に関する科学社会学的研究
【研究分野】科学社会学・科学技術史
【研究キーワード】
科学技術社会論 / 科学社会学 / 科学人類学 / 科学技術政策 / 生命科学 / 期待 / ラボラトリ研究 / 科学政策 / ポストゲノム研究 / タンパク3000 / 構造ゲノム / 構造生物学 / 国際情報交流 / シンガポール / アメリカ
【研究成果の概要】
本研究は、「タンパク3000」プロジェクト(2012-2017)を中心として、ポストゲノム時代の政策の形成と、その実施のあり方を科学社会学・人類学の観点から実証的に明らかにした.このプロジェクトは、タンパク質の基本構造を国際的な協働により解明しようとしたものであったが、その数値目標の達成にもかかわらず、計画終了後に多くの批判、論争を生んだ. 本研究では、こうした論争の背景に、タンパク質構造研究をめぐるアプローチの違いによる研究者集団間の競争、省庁間の対立、さらにゲノム研究以降の国際競争の激化、といった諸要因が複雑に絡み合って、結果として異例の批判の応酬となった過程を詳細に分析した.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)