インターネットの教育利用における発信者側でのアクセス制御に関する研究
【研究分野】教育工学
【研究キーワード】
小中学校 / 情報教育 / 情報発信 / インターネット / 情報セキュリティ / 個人情報 / アクセス制御 / 発信者側
【研究成果の概要】
本研究では、小中学校の教師が、情報をインターネット上に発信する際に、公開先を簡単に指定し、情報発信における安全性を向上させるシステムを開発することを目的とした。
現在、小中学校でインターネットへの情報発信時における指針がどのようになっているかの事前調査をふまえて、アクセス制御機能の実現のためのシステム設計および作成を行なった。
その結果、学校の教師などの、専門家でない発信者が情報をインターネットに公開する際、その受信範囲を簡単に指定できるアクセス制御ソフトウェアを開発した。アクセス制御の仕組みが異なるタイプ1とタイプ2の2種類を開発した。タイプ1は、発信側ソフトウェアと受信用専用ブラウザからなる。タイプ1では、情報発信者が発信側ソフトウェアで受信範囲を設定すると、webサーバー上のファイルが暗号化される。これにより、受信が許可されたホスト/ドメインからの専用ブラウザでのアクセスのみが可能となる。タイプ2は、タイプ1と共通のユーザーインターフェースを持つ発信側ソフトウェアからなる。タイプ2では、情報発信者が受信範囲を設定すると、webサーバーのアクセス制御機能が適切に設定される。本論文のソフトウェアを使用すれば、webサーバー上のコンテンツの公開範囲を教育機関に限定したり、地域内の学校だけに限定したりすることができる。これにより、学校等からインターネットへ情報発信する際に、望む範囲にだけ情報を公開することができるシステムを実現した。
【研究代表者】
【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1999 - 2000
【配分額】900千円 (直接経費: 900千円)