多国籍多分野型サイバーフィジカルPBLシステムの開発と質保証
【研究キーワード】
システム工学 / PBL / サイバーフィジカル / アセスメント / 感性価値 / 工学教育 / グローバルコンピテンシー / サイバーフィジカルシステム / インプロビゼーション / VR / ダイアライゼーション / ライフライン分析
【研究成果の概要】
システム思考に基づく工学教育のグローバル展開において,多国籍・多分野型PBL教育の必要性,また,その質保証と適切な評価法も不可欠であり,本研究では以下の3課題を検討している.
(1)サイバーフィジカルシステムを用いたPBLコミュニケーションシステムの開発: プロジェクトチームにおけるコミュニケーションのICTを用いたPBL活動・対話記録とそのフィードバックによる円滑なコミュニケーション手法を確立する.PBLの可視化・ファシリテーションのためのPBL活動の記述手法として,PBLオントロジー(共通の語彙体系)を定義し,PBL活動のPBLオントロジー系列による手法を考案した.さらに,チームベース学習におけるディスカッションの可視化とリアルタイム振返りシステムを構築した.
(2)感性価値に着目した感動把握手法の導入とぎょえー体験による変化対応力の開発: ぎょえー体験によりチームワークと帰属意識の向上,急な変化に対するポジティブ思考修得の心理行動モデルに基づく教授学習法について検討した.これまで,グローバル環境下のインプロビゼーション教育がもたらすチームパフォーマンスへの影響と各人のコンピテンシーの関連性に注目し,クロスカルチャー・エンジニアリング・プロジェクトにおけるグループワークスキルに及ぼす要因について検討した.
(3)イノベーション創出×異分野・異文化のためのアセスメントシステムの構築:多国籍でのPBL参加者のアセスメントとして,PBLの能力育成手法,海外進出企業に求められるコンピテンシーについて比較調査してきた.これまでの結果から工学教育におけるコンピテンシー教育のニーズと評価について検討した. COVID-19により,PBLも対面型だけでなく,オンラインやハイブリッド型となり,オンラインプラットフォームでのグローバルPBL教育手法と評価について検討を進めた.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山崎 敦子 (慶祐敦子) | デジタルハリウッド大学 | その他の研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
長谷川 浩志 | 芝浦工業大学 | システム理工学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
井上 雅裕 | 慶應義塾大学 | システムデザイン・マネジメント研究科(日吉) | 特任教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)