放射性抗がん剤ドラッグデリバリーシステムを用いた低侵襲化学粒子線治療技術の研究
【研究キーワード】
陽子線治療 / 薬剤運搬体 / シスプラチン / リポソーム / 粒子線治療 / 薬剤伝達 / ドラッグデリバリーシステム
【研究成果の概要】
本研究は、放射線感受性のドラックデリバリーシステム(DDS)の開発を行い、陽子線照射との併用により陽子線治療効果の増強を目的とした。DDSとしてはシスプラチン内包したリポソーム型薬剤キャリアを開発した。さらに、アスコルビン酸や金ナノ粒子等の添加によりリポソームに放射線感受性の機能を付与した。陽子線およびX線を用いたリポソームへの放射線照射実験を実施し、キャリアの分解による薬剤の放出を最大約30%促進させる効果が確認された。さらに細胞レベルの実験でも陽子線単独照射と比べて細胞致死効果の増強が確認された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 香津生 | 東北大学 | サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター | リサーチフェロー | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)