中世禅宗寺院における農業知識に関する研究―抄物史料の活用を通して―
【研究分野】日本史
【研究キーワード】
日本中世史 / 禅宗史 / 農業史 / 学問史 / 儒学 / 禅籍 / 漢籍 / 足利学校 / 史料調査
【研究成果の概要】
中世後期の社会経済において五山系禅宗寺院は幕府財政や荘園支配などに大きな役割を果たしたことが知られるが、その基礎の一つとなる農業知識がいかに禅宗寺院において形成・伝達されたか、その様相と構造を考察した。禅宗寺院においては儒学・漢学の講義が多く行われたが、その中で副次的に数学や医学などの科学的知識や文学や芸能などの実用的知識が伝達されており、そうした知識の中に農業や本草の知識も含まれることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)