KOSEN教育の海外展開を強化するポートフォリオ:工学教育と日本語教育の橋渡し
【研究キーワード】
教師教育 / 教師の成長 / キャリア教育 / 進学予備教育 / 日本語教育 / キャリア支援 / 就業力を養成する日本語教育 / 専門日本語教育 / カリキュラム開発 / 外国人留学生の活用
【研究成果の概要】
本研究では,海外KOSEN教員がメンターである国内外の高専教育経験者ならびに予備教育を担当した日本語教育専門家らと協力して,現地校の問題点を見つけて,現場に合わせた解決策を見出していく過程を「電子ポートフォリオ」として記録する。さらに電子ポートフォリオ上に蓄積された教育実践データを日本国内の高専で行われているくさび型カリキュラムと関連付けることで,現地に合わせた高専カリキュラムの開発を目指している。
2020年度(初年度)は,「工学カリキュラム班」と「日本語教育班」が中心となって,日本国内の高専から多くの編入学生を受け入れている豊橋科学技術大学の担当教員にインタビューを行った。2021年度は,このインタビュー情報をもとに,「工学カリキュラム班」と「日本語教育班」が協力して,国内外の高専教育経験者へのアンケート調査を実施するための質問項目の準備,アンケート実施方法の検討を行った。2022年度前半に,国内の海外高専派遣者に対するアンケートを実施予定であり,オンラインアンケートの作成と協力者への連絡の準備を進めている。
また,国内高専教員が海外高専教員を指導する活動を円滑にすすめるための条件を明らかにするために,高専教員が自らの組織とは異なる所属の教員,あるいは,異分野の教員に対して,助言・指導を行うメンタリング経験の意義について,大阪府立大学高専のティーチング・ポートフォリオ作成ワークショップに参加した教員を対象にインタビュー・データを収集して,分析を行った。
【研究代表者】