進化言語学の方法による音楽の文脈自由規則の発見
【研究分野】エンタテインメント・ゲーム情報学
【研究キーワード】
音楽理論 / 文脈自由文法 / カデンツ / 繰り返し学習モデル / GTTM / TPS / 和声解析 / 楽曲解析 / 組み合わせカテゴリー文法 / 確率文脈自由文法 / ドミナント / 音楽情報処理 / 文法理論 / 自然言語 / 自動編曲 / 楽曲検索 / 文法 / 言語進化 / タイムスパン木
【研究成果の概要】
音楽の和音進行のカデンツ規則は,自然言語の文脈自由文法のクラスに属する.本研究では楽曲から文脈自由規則を発見する試みとして,音楽理論GTTMに基づくタイムスパン木に係り受け関係を見出すこと,進化言語学のモデルILMによる文法発見の規則を効率化することの両面から研究を行った.まずタイムスパン木にはピッチ(音高)の概念を組み込み,それにより和音が発見できることから,和音連鎖列の妥当性をTPS理論から評価した.さらにタイムスパンの構成から楽曲間の距離を測る方法を考案し,この数値的距離と心理的類似性との関係を研究した.進化言語学の方法においては文脈自由規則の短縮化などを用いILMの効率化を図った.
【研究代表者】