鳥類を用いた関係性認知の進化的起源に関する研究
【研究分野】認知科学
【研究キーワード】
カラス / 順位 / 島皮質 / 運動野 / 利他行動 / 個体認知 / 優劣順位 / 最初期遺伝子
【研究成果の概要】
私たちが序数を理解する上で不可欠な「推移則(A < BかつB< Cならば,A < C)」の理解能力が,群れの仲間の序列順位を理解するために進化したと仮説を立て,ヒトとは系統的に離れた鳥類カラスを用い,その認知神経基盤の解明を試みた。屋外飼育群の観察,実験室での行動実験,脳の組織学的分析の結果,カラスが仲間の声と姿を結びつけた個体認知をもとに推移性順位を形成し,その形成・維持に「大脳皮質連合野-海馬・扁桃体-中隔」の神経回路が関与していることを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)