ポイント論理・オープン論理を用いたアリの道標創発に関する実験と理論
【研究分野】認知科学
【研究キーワード】
認知地図 / 道標 / 探索戦略 / 社会性動物 / 時間 / 動物行動学 / 庭アリ / ランドマーク / 論理 / ナビゲーション / 順序集合 / 束 / クロオオアリ / 因果集合
【研究成果の概要】
記号の論理的使用には、記号間の関係に関する論理と、記号の意味間の関係に関する論理との両者が必要になる。この両者の関係は、任意の状況に関して整合的ではないことが知られている。両者の矛盾を解決するには、論理操作の使用に制限を加える必要があると言われたきた。これに対して、本研究では、矛盾が出現したその都度、矛盾を解消する局所的な記号が出現する仮説を提案し、これを庭アリにおける道標形成実験として実装した。その結果、庭アリは論理的矛盾に際してこれを解決する新しい記号を形成し、矛盾した状況を一個の状況として知覚するという結果が得られた。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)