機械学習を用いた顔・会話・行動からの早期認知症診断ツールの開発
【研究キーワード】
AI / 見た目年齢 / 顔写真 / 認知機能低下 / 音声 / 早期認知症診断 / 機械学習
【研究成果の概要】
医師・心理士10名による顔の見た目年齢が暦年齢よりも認知機能と強い相関を示しており (Umeda-Kameyama et al. Geriatr Gerontrol Int 2020)、人の目では見極められないような部分を判断してくれるだろうAIを用いて、約9割の正解率で高齢者の顔写真から認知機能低下を見分ける研究報告(Umeda-Kameyama, et.al., Aging (Albany NY). 2021;13:1765-1772.)をしました。
今年度既存のAIモデルを用いた検討も行いました。人判定見た目とMicrosoft azure face APIはかなり良い相関を示しました。人判定見た目は、暦年齢よりも認知機能とよい相関を示したが、azure face APIの成績は、暦年齢に及びませんでした。azure face APIは、20歳ほど若く判定され東洋人の判定が苦手、また、最大値が74であり高齢者の判定が苦手の可能性が考えられます。また、先の人判定見た目年齢も、最低10人の判定が必要であり、人数を減らすとうまくいきませんでした。たった一つのAIで見た目年齢を正しく判断することは難しいのかもしれません。
2021年度は、東京大学高齢社会総合研究機構の柏コホートで1000名以上の健常高齢者の認知機能検査と顔写真が集められました。本結果については特許申請を予定しております。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 友規 | 東京大学 | 高齢社会総合研究機構 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
小島 太郎 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)