スケール復元可能なStructure from Motion
【研究キーワード】
Structure from Motion / スケール復元 / 3次元復元 / コンピュータビジョン / 光の屈折 / 3次元計測
【研究成果の概要】
本研究の目的は,光の屈折現象を利用することにより,スケール復元可能なStructure from Motion(以下,SfM)を新規に構築することである.SfMは1台のカメラを移動させながら取得した画像のみを用いて,3次元計測を行う手法である.従来のSfMは,計測対象の3次元座標と同時に,カメラの移動情報,すなわちカメラの回転と並進移動の方向を推定する.一方で,カメラの並進移動の大きさ(スケール)を算出することはできない.そこで本研究では,レンズの前面に透明板を設置したカメラを移動させることのみで,2次元画像とシーンの3次元情報を同時に取得する方法を新規に構築した.
【研究の社会的意義】
カメラの登場により,3次元空間を撮影することによって,撮影対象を2次元の画像として保存することが可能となった.本研究では,カメラの前に透明な平板を設置するのみで,3次元の撮影対象を色付きの3次元のデータとして保存することが可能である.カメラを用いた本質的な3次元計測原理を新規に開拓した点が,本研究の学術的・社会的意義である.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
淺間 一 | 東京大学 | 大学院工学系研究科(工学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2021-03-31
【配分額】17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)