数理的アプローチによる劇場コミュニケーションの統合的理解
【研究分野】オラリティと社会
【研究キーワード】
感情 / 同期 / 瞬目 / 非線形時系列解析 / リカレンスプロット / 集合行動 / 劇場 / ライブ・パフォーマンス / 観客間相互作用 / 共通入力 / 笑い / 話者の印象評定尺度 / シミュレーション / 劇場コミュニケーション / 笑い声 / 落語 / 瞬目同期 / 数理モデル / 身体動揺 / 時系列解析
【研究成果の概要】
本研究の目的は、劇場で行われるコミュニケーションを数理的な観点から統合的に理解することである。そのために、劇場をヒトの集合行動の場として捉え、コミュニケーションが時間発展する際のメカニズムについて検討を行った。そのためにまず、観客の瞬目開始時刻点過程の時系列データから、表現の訴求力を再構成する数理的な手法を開発した。また、異なるバックグラウンドを有する観客に高い時間的精度で感情反応を引き起こすという集団-交差信頼性の概念を提唱し、これにより熟達の程度を定量することで、個人内・個人間の比較が可能であることを示した。得点化や序列化による客観的指標が得られない表現領域において有用である。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-07-18 - 2021-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)