インターネット トラヒックパターンの解析とその応用に関する研究
【研究分野】計算機科学
【研究キーワード】
インターネット / DNS / ルートサーバ / IPSec / デジタルビデオ / IPv6 / ドメインネームサーバ
【研究成果の概要】
インターネットにおけるトラヒックパターンの測定として、以下の4つの運用システムにおけけるトラヒック特性の測定を行い解析を行った。
(1)インターネットにおけるトラヒックデータレポジトリの設計と運用
ユーザのプライバシーに関する情報を秘匿しつつ、エンドエンドインターネット通信のトラヒック特を計測解析可能なトラヒックデータのパラメータとデータの保存方法に関する検討を行い、実際にシテムの構築と運用評価を行った。
(2)ルートドメインネームサーバへの問い合わせパケットのトラヒック計測
ルートドメインネームサーバに到着するDNS解決要求パケットをテープドライブに記録し、要求ハットの問い合わせ元および問い合わせ先情報の解析を行った。ルートドメインネームサーバは世界13個存在しており、ユーザがどのサーバを利用するかを決定することができるために、DNS解決要パケットの処理は13個のルートDNSサーバによって分散処理される。測定の結果、アジアからの求よりも、欧米諸国からのDNS解決要求パケットの割合が多いことが明かとなった。
(3)ラベルスイッチシステムにおける必要ラベル数の評価
ラベルスイッチシステムにおいて必要となるラベル数の評価を実トラヒックデータを用いて行い、大らに、大規模システムにおいて、ラベル数を実装可能な数に減少させる方法を提案し、実トラヒックータを用いて評価を行った。
(4)デジタルビデオを用いた遠隔会議システムにおけるパケットのトラヒック計測
東京大学と慶應義塾大学の間でデジタルビデオを用いた高精細の動画像の転送実験を行い、トラヒッ計測と解析を行った。大容量のファイル転送とデジタルビデオ情報の転送、さらにIPSecを用いて暗した場合に情報転送の場合におけるトラヒック特性の計測と解析を行った。この計測実験により、速データ通信が行われる環境において、受信パケットの統計情報を記録することが可能であることを確認することができた。
【研究代表者】