大規模情報ネットワークの高度応用技術と開放型分散処理に関する研究
【研究分野】計算機科学
【研究キーワード】
インターネット / ISDN / ATM / 遠隔会議 / マルチメディア / IP-over-ATM / WWWサーバ / 教育 / IP over ATM / Mbone / 初等中等教育環境でのネットワーク利用 / ISDN回線によるインターネット接続 / マルチメディア通信 / 教育支援 / 情報提供 / マルチキャスト / 品質保障 / ISDN交換回線網 / マルチメディア情報 / リモートコンファレンス / 超高速ネットワーク
【研究成果の概要】
本研究は1993(平成5)年度から1995(平成7)年度の3年に渡って行われた。これは各年度約45人の研究者による共同研究として行われているが、総額2260万円の研究費の大部分は研究会やシンポジウムにかかわる旅費に充てられている。ほとんど唯一、備品として購入したのは、ワークステーション(WS)およびパソコン用のISDNボード(計13枚)とWS用のATMボード(3枚)および関連ソフトウェアである。この結果、大型センターのある大学を初めとして、各地の大学で、インターネットの臨時的な接続や安価な接続にISDNが使えるようになった。こうした使い方は、1992年に本研究を立案したときには、世界的にもほとんどなかったのに、最近は民間企業でも普及しつつあるが、本研究はそのひとつのきっかけになったと思われる。
さて、本研究で得られた主な成果は研究成果報告書にまとめてあるが、研究開発と実用化の成果が上がった主なテーマには、次のようなものがある。
1.ISDN回線および広域インターネットを通した会議のMboneによる実況中継システム(リモート会議システム)
2.回線の速度や混雑に応じて、画像の解像度やフレーム・レートを動的に変更できるマルチメディア通信方式
3.WWWサーバによる研究情報交換システム
4.156MbpsのATM高速回線によるIP-over-ATM方式
5.インターネットの運用管理方式
6.小中学校でのインターネット利用教育
【研究代表者】