高次元データの理解のための最適なスケーリングと可視化技法
【研究分野】統計科学
【研究キーワード】
確率分布のスケーリング / 多変量データ / コピュラ / エントロピー / 可視化 / Textile plot / Textile set / コンパクト可微分多様体 / 2次形式の標準形 / 2次形式の標準形 / 行列のスケーリング / 多変量解析 / 情報幾何 / 最適スケーリング / データ可視化 / 微分幾何
【研究成果の概要】
統計学で扱うデータは高次元であることが多い。本研究では高次元データの統計的推測において各変量のスケーリングが与える影響を調べ,可視化技法への応用可能性を考察した。特に,非線形スケーリングを許容した客観的総合指数の構成法,コピュラモデルの情報幾何学的考察,Textile Plot から定まる多様体の特徴付けに関する結果を得た。また関連する成果としてスケール不変性を持つベイズ事前分布の構成法,客観的総合指数の高次元一致性が示された。
【研究の社会的意義】
本研究は,現代社会のあらゆる場面に現れる高次元データについて,そのスケール変換に主眼を置くことにより,変数間の従属関係を抽出するためのツールを整備したという点で意義がある。特に非線形スケーリングを用いた客観的総合指数により,多様な指標をなるべく公平に重み付ける手法が確立された。また高次元データを可視化するTextile Plotや,高次元データを確率分布として表現するコピュラモデルについて,幾何学の観点から新しい性質が導き出された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 潮 | 大阪府立大学 | 理学(系)研究科(研究院) | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2021-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)