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群馬大学 研究Discovery Saga
2026年10月8日

子どもが再び安心して外で遊べる社会へ

街路灯を活用するFMPSとAI出力統治による公共安全インフラ

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学環境学工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
プライバシー/プライバシー保護/人工知能(AI)/governance/安全・安心/公共空間/スマートフォン

概要

群馬大学大学院理工学府電子・機械部門機械プログラムの藤井雄作教授による論文「Governing AI Outputs in the Fully Sensed Society: Is Output Governance Sufficient for Social Acceptance?」が、国際学術誌『Smart Cities』に採択されました。公共空間を隅々まで見守るFMPS(Fully Monitored Public Space)にAI出力統治を組み合わせ、プライバシー保護と社会的受容を検討する研究です。
FMPSは、既存の街路灯に小型カメラとスマートフォン相当の機能を組み込む構想です。犯罪後の追跡と犯人の特定・確保を支えることで抑止を働かせ、路上犯罪の大幅減少を目指します。映像の暗号化とAI出力統治(VRAIO+GLO)、独立監査を組み合わせ、目的外利用を抑止します。街路灯の更新を活用した低コストの導入と段階的な実証を通じ、子どもが再び安心して外で遊び、人々が自由に行動できる社会の実現を目指します。


図1. FMPSが目指す、子どもが安心して外で遊べる公共空間のイメージ(その1)

群馬大学大学院理工学府の藤井雄作教授による論文が、国際学術誌『Smart Cities』に採択されました。FMPS(Fully Monitored Public Space)は、人や車両の移動をカメラ間で引き継いで追跡できる密度で、公共空間を見守る構想です。本資料では、採択論文の成果に、著者が継続してきた開発構想と、そこから期待する社会的効果・事業展望を加えて紹介します。

発表のポイント

目標・ビジョン: 公共空間が隅々まで見守られ、子どもが安心して外で遊び、人々が自由に行動できる社会を目指します。その実現は、大きな社会的価値を持つインフラとなります。
安全・安心: 犯行の記録と追跡によって犯人の特定・確保を支え、犯罪後に逃げ切ることが難しい公共空間をつくります。「逃げ切れない」という認識による抑止で、路上犯罪の大幅な減少を目指します。
低コストでの実現: 既存の街路灯網、安価なカメラ、スマートフォン相当の処理・通信機能を活用します。街路灯の定期更新と一体化し、カメラ専用の別途設置工事を不要にする構成を目指します。
プライバシー保護: 映像の暗号化とVRAIO+GLOによるAI出力統治を組み合わせます。独立した記録・監査と実効的な制裁によって、目的外利用が割に合わない仕組みをつくります。
事業化と先行者利益: 既存技術を用い、企業が取り組める地域・用途から開発と実証を始められます。先行企業には、実装・運用の知見を蓄積し、共通仕様づくりや自治体との連携を先導することで、事業展開上の優位性を築く機会があります。

プレスリリース資料

プレスリリース資料はこちら

関連する主要論文

[1] Y. Fujiiet al., “e-JIKEI network using e-JIKEI cameras: Community security using considerable number of cheap stand-alone cameras,”Safety Science, vol. 48, pp. 921–925, 2010,
[Online]. Available:https://doi.org/10.1016/j.ssci.2010.03.018
[2] Y. Fujii, “Verifiable record of AI output for privacy protection: Public space watched by AI-connected cameras as a target example,”AI & Society, vol. 40, pp. 3697–3706, 2025,
[Online]. Available:https://doi.org/10.1007/s00146-024-02122-8
[3] Y. Fujii, “No trust without trust infrastructure: The extended Kelvin principle and its application to AI output governance,”AI, vol. 7, no. 6, Art. no. 218, 2026,
[Online]. Available:https://doi.org/10.3390/ai7060218
[4] Y. Fujii, “VRAIO as a safety valve: Governing AI platform outputs at societal scale,”AI and Ethics, vol. 6, Art. no. 340, 2026,
[Online]. Available:https://doi.org/10.1007/s43681-026-01206-z

問い合わせ先

群馬大学 大学院理工学府 教授 藤井 雄作
 TEL:080-3550-5585
 E-MAIL:fujii@gunma-u.ac.jp
 研究紹介:http://www.e-jikei.org/fujii/fujii.htm

群馬大学 桐生地区事務部 事務課 庶務係 広報担当
 TEL:0277-30-1011
 E-MAIL:rikou-pr@ml.gunma-u.ac.jp