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京都大学 研究Discovery Saga
2026年10月7日

世界初、天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線放射の直接撮像に成功

―ガンマ線天文学のギャップを埋める成果―

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
暗黒物質や原始ブラックホールを含む未知の起源の可能性を、より高精度な観測で検証することが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学工学
【Sagaキーワード】
陽電子/陽電子消滅/スペクトル/データ解析/宇宙科学/銀河/銀河中心/元素合成/天文学/レンズ
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日
※ 「詳しい研究内容について」(PDF)を一部修正しました。(2026年10月6日)

研究者情報

研究者名
Toru Tanimori
ORCID 
研究者名
高田 淳史

京都大学 教育研究活動データベース 

概要

北里大学未来工学部 谷森達教授(京都大学名誉教授)、産業技術総合研究所計量標準総合センター 池田智法研究員、京都大学大学院理学研究科 高田淳史准教授、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 水村好貴助教らの研究グループは、谷森教授が2022年まで所属した京都大学理学研究科において研究代表として実施した天の川銀河の中心からの低エネルギーガンマ線観測実験SMILE-2+(※)のデータ解析を進め、低エネルギーガンマ線天文学において世界で初めて光学、電波、X線など天文学の標準となる幾何光学原理を用いた線形画像解析による天の川銀河中心の陽電子消滅ガンマ線スペクトルを高精度で求めることに成功しました。この研究成果は、50年以上前から宇宙の元素合成解明のカギと注目されながら未開拓であったこの分野を大きく前進させる画期的成果として2026年8月に米国物理学会論文誌に掲載されました。また同時に世界で注目される論文を取り上げる科学誌NatureのResearch Highlightでも取り上げられました。
SMILE-2+:宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所が提供する大気球による飛翔機会に装置を載せて行った観測実験のことで、2018年にオーストラリア中央部から打ち上げられ約1日間、観測を行いました。
画像

ETCCの点線源の画像。ETCCはガンマ線の方向が画像上の点となるため、点線源は一点に集中し、光学レンズと同じ線形画像が得られる。

詳しい研究内容について

世界初、天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線放射の直接撮像に成功―ガンマ線天文学のギャップを埋める成果―

書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1103/h89s-4p7q

【書誌情報】
Tomonori Ikeda, Toru Tanimori, Atsushi Takada, Taito Takemura, Kei Yoshikawa, Yuta Nakamura, Ken Onozaka, Mitsuru Abe, Yoshitaka Mizumura (2026). Observation of the Galactic Center in the sub-MeV gamma-ray band with an electron-tracking Compton camera.Physical Review D, 114, 4, 043026.

関連部局

理学部・理学研究科