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和歌山大学 研究Discovery Saga
2026年10月6日

天賀広さん:ICSSIにおいて2026 Best Poster Awardを受賞

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
オープンアクセス/機械学習/計算機科学/時系列分析/人工知能(AI)/システム工学/コミュニティ

公開日 2026年10月01日

概要

和歌山大学大学院システム工学研究科の天賀広さん(博士前期課程2年、システム知能クラスタ)が、International Conference on the Science of Science and Innovation (ICSSI)において2026 Best Poster Awardを受賞しました。
受賞者/著者 天賀 広
Is arXiv purely a preprint server?– Analysis of postprints on arXiv server-
プレプリントサーバであるarXivは、査読前の研究成果を迅速に共有するための情報共有基盤として広く利用されているが、arXivでは査読を経て採録が決定されたポストプリントの投稿も認められている。そこで、ポストプリントをプレプリントと区別せずに扱うと、arXivへの投稿時点を研究成果が初めて公開された時点として誤って捉え、被引用数や研究動向の時系列分析、機械学習による予測分析に影響を及ぼす問題がある。
本研究では、arXivにおけるポストプリントの投稿実態を明らかにするために、arXivとSemantic Scholarのデータを対応付けてポストプリントを識別し、分野や時期による投稿傾向を分析した。その結果、全体としてはポストプリントの件数は増加している一方、投稿論文全体に占める割合は低下していた。さらに分野により大きな差があり、特に近年の投稿数がきわめて多い計算機科学分野では、特定の時期や研究コミュニティにおいてポストプリントの投稿が集中する事例も確認された。
以上の結果から、ポストプリントの投稿は、単にarXivをオープンアクセス・リポジトリとして利用するような恒久的な現象ではなく、プレプリントを活用する研究スタイルへの移行を円滑にするための一時的な措置であると推測している。


 



>>学会の概要:ICSSI は科学研究そのものを大規模データとAI 技術を用いて定量的に分析するScience of Science 分野で最も権威ある国際会議であり、予稿集を発行せず、既発表の研究も認めることで、Natureに採択さ れた研究や国家の科学技術政策を含め、高いレベルで議論することが目的である。

>>賞の概要:日本からは唯一の受賞であり、ポスター発表の採択総数は111件だった。





なお、この功績を称え、天賀広さんはシステム工学研究科長表彰の対象者に決定しました。