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大阪公立大学 研究Discovery Saga
2026年9月30日

レジオネラに対する殺菌活性は次亜塩素酸水が優位

~次亜塩素酸ナトリウムとの比較試験で判明~

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
高純度次亜塩素酸水は、新たな殺菌・消毒薬として期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学農学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
持続可能/レジオネラ/持続可能な開発/メタン/有機物/獣医学/土壌/ナトリウム/発がん/感染症/高齢者/細菌

2026年9月30日
獣医学研究科

発表概要

レジオネラ※1は水や土壌に生息する細菌で、健常者にはほとんど害はありませんが、高齢者や免疫力が弱い人などに致死的な肺炎を引き起こすことが知られています。現在、浴室などにおけるレジオネラの殺菌には次亜塩素酸ナトリウムが用いられていますが、腐食性や塩素臭が強く、副生成物としてトリハロメタン※2が発生し、有機物存在下では活性が著しく低下するなど多くの問題があります。そのため、これらの問題がない高純度次亜塩素酸水は、新たな殺菌・消毒薬として期待されています。
本研究では、わずか0.4 ppmの高純度精製次亜塩素酸水は、温泉水1 mL中に含まれる500万個のレジオネラを1時間で10個以下まで減らせることが分かりました。一方で、同濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液では、2時間反応させても500万個/mLのレジオネラをほとんど減少させることができませんでした。今後、温泉などにおけるレジオネラ対策に高純度精製次亜塩素酸水が新たな消毒・殺菌法として期待できます。
本研究成果は、2026年8月31日に国際学術誌「Japanese Journal of Infectious Diseases」にオンライン掲載されました。

資金情報

本研究は、株式会社Local Power共同研究費、大阪公立大学 基盤研究費の支援を受けて実施しました。

用語解説

※1 レジオネラ:免疫力の低下した高齢者等に致死的な肺炎を引き起こす細菌
※2 トリハロメタン:肝毒性や発がん性が指摘されている物質

掲載論文

【発表雑誌】Japanese Journal of Infectious Diseases
【論文名】Hypochlorous acid is a faster and more effective antimicrobial agent against Legionella pneumophila than sodium hypochlorite
【著者】 Goutham Belagula Manjunath, Sharda Prasad Awasthi, Tomoko Sato, Noritoshi Hatanaka, and Shinji Yamasaki
【掲載URL】https://doi.org/10.7883/yoken.JJID.2026.074

問い合わせ先

大阪公立大学大学院獣医学研究科/
大阪国際感染症研究センター
教授 山﨑 伸二
TEL:072-463-5653
Email:yshinji [at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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