
京都大学 研究
Discovery Saga
2026年9月25日
神経性過食症に対する認知行動療法のメカニズムの解明
―治療効果に関わる脳機能変化と、治療反応を予測する脳機能の探索―
【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
 | | 神経性過食症に対するCBTのプログラムの改良に有用な基礎的知見となることが期待 |
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日
研究者情報
研究者名
磯部 昌憲
京都大学 教育研究活動データベース 概要
千葉大学社会精神保健教育研究センターの須藤佑輔特任助教、同大子どものこころの発達教育研究センターの平野好幸教授、京都大学医学部附属病院の磯部昌憲助教らの研究チームは、神経性過食症に対する認知行動療法(CBT)の治療メカニズムを解明すべく、全国6機関との共同研究によりCBT前後の脳機能を世界で初めて縦断的に解析しました。その結果、(1)CBTの治療効果は報酬評価や視覚処理に関わる安静時脳機能の変化と関連している可能性、(2)CBTの実施前に身体知覚や認知制御に関わる安静時脳機能が保たれているほど治療効果が得られやすい可能性が示唆されました。本成果は神経性過食症に対するCBTのプログラムの改良に有用な基礎的知見となることが期待されます。
本研究成果は、2026年9月15日(現地時間)に学術誌Journal of Eating Disordersで公開されました。
画像

治療効果と相関していた治療後のrsFCの変化
青線:結合性低下 赤線:結合性増加研究者のコメント
「本研究によりCBTの治療効果は物事の報酬評価や衝動制御、視覚処理に関わる安静時脳機能の変化と関連していることが示唆されました。また治療前に身体の知覚や思考のコントロールに関わる脳機能ネットワークが強いほど治療効果が得られやすい可能性も示されました。この成果は、CBTが神経性過食症の患者さんの脳機能にどのような影響を与えているか、また治療の恩恵を得られやすくする準備として何が必要かなどを考える手掛かりとなり、CBTのプログラムを改良する上で有用な基礎的知見となることが期待されます。」
詳しい研究内容について
神経性過食症に対する認知行動療法のメカニズムの解明―治療効果に関わる脳機能変化と、治療反応を予測する脳機能の探索―
関連部局
医学部附属病院