
短い尾をもつツシマヤマネコをゲノム解析、イエネコとの近年の交雑を示す証拠は認められず
―ベンガルヤマネコ属で初となる短尾個体の報告―臨床・ゲノムの両面から調査―
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
【Sagaキーワード】
この研究の主な対象者企業・研究者の方
公開日
研究者情報
研究者名村山 美穂
京都大学 教育研究活動データベース
概要
アニコム先進医療研究所株式会社(代表取締役社長 堀江 亮)は、環境省 対馬野生生物保護センター、京都大学 野生動物研究センター(センター長 平田 聡)、京都市動物園(園長 和田 晴太郎)、NPO法人どうぶつたちの病院(理事長 越田 雄史)、麻布大学(学長 村上 賢)との共同研究により、対馬で確認された「尾の短いツシマヤマネコ」について全ゲノム解析を実施しました。その結果、核ゲノム解析では、この個体にイエネコとの近年の交雑を示す証拠は認められず、ミトコンドリアDNAについても、他のツシマヤマネコと同一の型を示しました。また、比較対象とした他のツシマヤマネコ15頭についても、イエネコとの近年の交雑を支持する結果は得られませんでした。ネコ科ベンガルヤマネコ属(Prionailurus)において短尾個体が報告されたのは、把握している限り、本研究が初めてです。本研究成果は、外見上の特徴のみでは交雑の有無を判断することが難しく、ゲノム情報に基づく検証が有用であることを示すものです。本研究成果をまとめた論文は、Elsevier社が刊行する保全生物学の国際学術誌『Global Ecology and Conservation』に掲載され、2026年8月5日にオンライン公開されました。

詳しい研究内容について
短い尾をもつツシマヤマネコをゲノム解析、イエネコとの近年の交雑を示す証拠は認められず―ベンガルヤマネコ属で初となる短尾個体の報告―臨床・ゲノムの両面から調査―書誌情報
【DOI】https://doi.org/10.1016/j.gecco.2026.e04365
【書誌情報】
Yuki Matsumoto, Takuma Kaito, Koki Taniguchi, Daijiro Hata, Ryotaro Kaneko, Yui Habe, Keisuke Matsushita, Noriyoshi Akiyama, Yushi Koshida, Takae Shimizu-Matsumoto, Miho Inoue-Murayama, Hideyuki Ito (2026). Genome-wide assessment of suspected domestic cat introgression in the critically endangered Tsushima leopard cat.Global Ecology and Conservation, 70, e04365.
京都大学 研究