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京都大学 研究Discovery Saga
2026年8月31日

スリーブ状胃切除術が腸管形態とインクレチン産生細胞を変化させることを3次元解析で解明

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
スリーブ状胃切除術が消化管の形態と内分泌機能をどのように変化させるかを明らかにしたものであり、肥満症や2型糖尿病に対する減量・代謝改善手術のさらなる発展につながることが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
化学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
生細胞/消化管/インスリン分泌/肥満症/大腸/インスリン/マウス/構造変化/小腸/内分泌/2型糖尿病/手術/生活習慣病/糖尿病
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

研究者情報

研究者名
矢部 大介

京都大学 教育研究活動データベース 

Nobuya Inagaki
ORCID 

概要

肥満症に対するスリーブ状胃切除術は、高い減量効果と血糖改善効果を示すことが知られています。しかし、胃を小さくすることだけでは説明できない代謝改善機序については、十分に解明されていません。
 京都大学大学院医学研究科の和田直樹研究生(現:大阪赤十字病院糖尿病・内分泌内科 医員)、池口絵理助教(現:京都大学医学部附属病院 先制医療・生活習慣病研究センター 特定助教)、矢部大介教授、福井大学 学術研究院医学系部門の原田範雄教授、医学研究所北野病院 稲垣暢也理事長(京都大学名誉教授)らの研究グループは、マウスの消化管に組織透明化法と3次元画像解析技術を組み合わせて適用し、スリーブ状胃切除術後の小腸・大腸における構造変化とインクレチン産生細胞の変化を包括的に解析しました。
 その結果、スリーブ状胃切除術後、十二指腸のGIPを産生するK細胞は減少するものの、K細胞1個当たりのGIP産生亢進によりGIP分泌は維持される一方、回腸のGLP-1を産生するL細胞の増加とGLP-1産生亢進により、GLP-1分泌、インスリン分泌および耐糖能が改善することが明らかとなりました。また、十二指腸絨毛が短縮し、腸管構造自体も術後に再構築されることが示されました。
 本研究成果は、スリーブ状胃切除術が消化管の形態と内分泌機能をどのように変化させるかを明らかにしたものであり、肥満症や2型糖尿病に対する減量・代謝改善手術のさらなる発展につながることが期待されます。
 本研究成果は、2026年8月20日に国際学術誌『Journal of Molecular Endocrinology(JME)』にオンライン掲載されました。
画像

本研究成果の概要

詳しい研究内容について

スリーブ状胃切除術が腸管形態とインクレチン産生細胞を変化させることを3次元解析で解明

書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1530/JME-26-0016

【書誌情報】
Naoki Wada, Norio Harada, Eri Ikeguchi-Ogura, Sakura Kiyobayashi, Tomonobu Hatoko, Yohei Seno, Takashi Kurihara, Yosuke Kaido, Kana Yamamoto, Takuma Yasuda, Yoshitaka Hayashi, Nobuya Inagaki, Daisuke Yabe (2026). An analysis of intestinal morphology and incretin-producing cells after sleeve gastrectomy in male mice.Journal of Molecular Endocrinology, JME-26-0016.

関連部局

医学部・医学研究科 医学部附属病院