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京都大学 研究Discovery Saga
2026年8月19日

暗号デバイスの物理セキュリティの数学的証明に成功

―安全な暗号デバイスの設計方法を確立―

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
スマートフォンやICカード、IoT機器などに搭載される暗号デバイスの安全性向上に貢献することが期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
情報学複合領域工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
モノのインターネット(IoT)/情報セキュリティ/情報学/情報通信/ICカード/電磁波/スマートフォン
この研究の主な対象者
企業・研究者の方
公開日

研究者情報

研究者名
上野 嶺

京都大学 教育研究活動データベース 

概要

大学院情報学研究科 上野嶺 准教授、東北大学 本間尚文 教授、同 伊東燦 助教、日本電気株式会社 峯松一彦 主席研究員、同 井上明子 主任からなる研究グループは、暗号デバイスから生じる物理的漏えい(消費電力や放射電磁波など)を解析して、安全性の保証に必要な条件を明らかにし、さらに、その条件を利用して物理的安全性が保証された暗号デバイスを従来よりも大幅に少ないコストで実現する技術を開発しました。
 暗号技術が安全な情報通信のために広く用いられている一方、暗号デバイスの物理的漏えいを観測・悪用して秘密の暗号鍵を詐取するサイドチャネル攻撃の脅威が知られていました。暗号・情報セキュリティ研究分野において、サイドチャネル攻撃に対する対策技術の確立やその効果の原理究明は重要課題の一つとして位置付けられていました。本研究成果は、安全な暗号デバイスの実現に向けた大きな進歩であり、将来的にスマートフォンやICカード、IoT機器などに搭載される暗号デバイスの安全性向上に貢献することが期待されます。
 本成果は、2026年8月17日から米国カリフォルニア州サンタバーバラ市で開催の2026年国際暗号学会議(CRYPTO 2026)にて発表されました。
画像

サイドチャネル攻撃の概要。攻撃者は暗号デバイスの物理的漏えいL(Z) から暗号演算内部の秘密情報Zを推測して、秘密鍵Kを詐取する。(この図では国際標準暗号AESのような暗号を想定している。)

詳しい研究内容について

暗号デバイスの物理セキュリティの数学的証明に成功―安全な暗号デバイスの設計方法を確立―

関連部局

情報学研究科