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富山大学 研究Discovery Saga
2026年7月31日

「未来のウェルビーイング」向上のためには 孤独の予防とワーカホリックの改善が男女ともに大切か 日本公務員研究

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
医歯薬学
【Sagaキーワード】
うつ/ストレス/疫学/公衆衛生/抑うつ

発表のポイント

地方公務員4,528名を対象に調査したところ、「現在のウェルビーイング」は、自身の健康状態に加えて、婚姻状態や職場環境など様々な要因が関連していることが分かりました。
対象者が予想する自身の「未来のウェルビーイング」については、健康状態や職場環境に加えて、とくに強迫的な働き方をしている人や孤独を感じている人は、自身の未来のウェルビーイングを低く評価する傾向があることが分かりました。
ウェルビーイングの維持・向上のためには、今回抽出された現在のウェルビーイングに関連する要因への支援に加え、適切な働き方の推進や孤独の予防を通して、未来のウェルビーイングを高く評価できる環境づくりも重要であると考えられます。

発表概要

 富山大学学術研究部疫学・健康政策学講座の長岡公香大学院生、立瀬剛志助教、関根道和教授の研究グループは、ウェルビーイング(主観的な幸福感)と関連する要因について、現在の幸福と未来(5年後)のウェルビーイングのそれぞれの要因の違いを分析しました。
 その結果、現在のウェルビーイングは、男女共に婚姻状態や主観的健康感、抑うつ、仕事満足度、ストレス、ワークファミリーバランス(家庭から仕事への葛藤)など従来関連が指摘されていたものが抽出されました。一方、未来のウェルビーイングの予測に関しては、現在のウェルビーイングの寄与が最も大きかったものの、上記の要因との関連はあまりみられず、男女ともに孤独感とワーカホリック(強迫的な働き方)が関係していました。
 今回は一時点での調査であるため、実際に未来のウェルビーイングを予測しているかは分かりませんが、現時点で5年後の自身の将来像を否定的に捉えさせる要因として、孤独感や仕事の強迫感が現在のウェルビーイングの状態とは独立して、関連していると言えそうです。
 研究成果は、2026年7月31日(金)に日本公衆衛生会誌(J-STAGE早期公開)にて公開されました。


研究内容の詳細

「未来のウェルビーイング」向上のためには 孤独の予防とワーカホリックの改善が男女ともに大切か 日本公務員研究[PDF, 408KB]

論文情報

論文名

現在と未来のウェルビーイングの関連要因:日本公務員研究

著者

長岡公香,立瀬剛志,関根道和,山田正明

掲載誌

日本公衆衛生雑誌 2026:Advanced Online Publication

DOI

https://doi.org/10.11236/jph.25-145

問い合わせ先

富山大学学術研究部医学系 疫学・健康政策学講座
助教 立瀬剛志 教授 関根道和

TEL: 090-9144-2740, 076-434-7270
FAX: 076-434-5022