| ソフトウェア開発の現場が、勘や経験であふれていると感じるときがあります。その顕著な形がパターンやプラクティスであり、紛れもなく敬意を表すべき成果です。それらに理論的基盤が与えられるなら、ソフトウェアの開発や運用はより効率的で、より効果的となり、専門職としてより誇りある仕事になると感じます。一方、ソフトウェアエンジニアリングに関するアカデミアは、長年にわたり研究を積み重ね、多くの成果を生み出してきました。それらの成果を、現場と手を携えてよりアクショナブルなものへ昇華させることで、ソフトウェアエンジニアリングは “Engineering” 本来の実践的な技術活動を規律ある形で扱い、まさしく現場に息づいた理論的基盤を与えらえれると確信します。 |
IoT(Internet of Things)システムは、所有者や製造者が異なる多くのデバイスが含まれるため、多種多様な脅威にさらされている
ソフトウェア開発者は必ずしもセキュリティの専門家ではないため、開発プロセスの初期段階(要求段階や設計段階など)で潜在的な脅威や脆弱性を確認するだけでは不十分である | |
| IoTアプリケーションシステムは非常に複雑であり、それがセキュリティ問題の一因ともなっている |
セキュリティパターンの適用テストによる安全なソフトウェア設計を目指す
ソフトウェア開発では、他製品を再利用するためにAPIが一般的
ドキュメントによってAPIの利用者はAPIの使用法を知ることができるが、信頼性に欠ける場合もある |  |
 | Web API ドキュメントにおける不適切な使用例もある |
Web APIの信頼性の低いドキュメントに対処するAPIプロバイダと消費者の双方を支援する必要がある
ソフトウェア開発では、上流工程の品質が下流工程の品質に大きく影響する
メトリクスを適用して品質を推定したり,品質を定量的に管理したり,仕様とソフトウェア品質の関係を検証した研究はほとんどない |  |
 | 仕様が自然言語で記述されているため,複雑さなどのソフトウェアメトリクスの定量的な評価が困難 |
ソフトウェアの実装を成功させるためには、高品質のソフトウェア要求仕様書(SRS)が必要。SRSの品質がソフトウェア品質に与える影響についての研究が必要
ソフトウェア工学におけるアジャイルソフトウェア開発は、人間・迅速さ・顧客・適応性に価値を置くソフトウェア開発
顧客はアジャイルソフトウェア開発に大きな影響を与えるため、開発者は顧客満足を優先する必要がある。 |  |
 | しかし顧客の要求は必ずしも実際のユーザーから導き出されたものではないため、現在の顧客の要求を満足させても、実際のユーザーや将来の顧客の要求を満足させることができるとは限らない |
エンドユーザーに対する現在のコミットメントとその意図を考慮するとともに、急速な市場の変化に適応するためにデータ駆動型のアプローチを採用する必要がある。